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Cisco ThousandEyes ネットワークのユーザー体験を可視化する

Cisco ThousandEyes ネットワークのユーザー体験を可視化するのイメージ

こんにちは、営業開発部のLCです。
このブログではITインフラに対する最も代表的な不満「遅い」「繋がらない」「会話がブツブツ途切れる」 に対する情報システム部への強い味方、Cisco ThousandEyesをご紹介します。 原因の特定⇒解決への対処 を劇的にスピードアップできるツールです。聞いたことのある方も、おさらいとして再度お読み頂けると嬉しいです。

デジタルエクスペリエンスとは?

相互接続された今の世界では 「デジタルエクスペリエンス」 という、ユーザーにとって最適化されたプロセスと体験がビジネス戦略の要となっています。ユーザーザがデジタル化されたプラットフォームやサービス、製品と相互に繋がり、信頼して利活用できる関係性を示す言葉でもあります。例としてウェブサイト、モバイルアプリ、ソーシャルメディア、その他のオンラインサービスが挙げられます。ユーザーエクスペリエンスの質は、ユーザー・インターフェースのデザイン、ナビゲーションの分かりやすさ、反応スピード、パーソナライゼーション、それらを含めたユーザーの総合的な満足度など、いくつかの要素によって決まります。

ITエンジニアにとって、シームレスなDXを構築するには、ユーザーの行動、嗜好、期待を深く理解する必要があります。データ分析やユーザーからのフィードバック、そしてCisco ThousandEyesのような最先端テクノロジーを活用し、ユーザーがストレスなく業務に必要なタスクを実行できる環境を整える必要があります。PC、タブレット、スマートフォンなど、どのデバイスからサービスやリソースにアクセスしても、オフィスでも自宅からでも軽快で一貫性のある使い勝手が求められます。

ユーザーが暗黙のうちに求めていること、それは機能的ニーズを満たすだけではなく生産性も高まることです。ユーザー一人ひとりの生産性がビジネスの成長性へと繋がります。

複雑なネットワークのトラブルシューティング

ユーザーにシームレスなDXを提供しようとするとき、ITおよびネットワークチームが直面する大きなハードルのひとつは、今のオフィスネットワークが10年前とは大きく異なっている点です。10年前は殆どのユーザーはオフィス内にいて、業務に必要なアプリケーションは会社が管理している設備またはデータセンター内にありました。ところが現代のネットワークはそう単純ではありません。クラウド・インフラストラクチャ、リモートワーク、SD-WANSaaSアプリケーションなどが次々と採用され、障害発生ポイントも大きく広がり複雑化しました。

デジタルエクスペリエンス

企業が様々なサービスをプロバイダーから導入することによってネットワーク環境が断片化したことで、問題が発生した際の根本原因の究明が難しくなってきています。ISPであれクラウドサービスであれ、SaaS アプリケーションであれ、各コンポーネントは独立して稼働しています。各サービス事業者は独自のパフォーマンス測定基準やモニタリングツールで監視しているものの、利用者である企業ユーザー側からは全体を通してのパフォーマンスの可視化が難しく、企業のIT管理者にとっても各サービス事業者が提供するパフォーマンスデータの関連付けに苦労するため、レスポンス遅延やダウンタイムが長期化する恐れが付きまといます。

さらに、クラウドサービスとSaaSアプリケーションの性質として、頻繁に更新や構成変更が繰り返される特徴もあります。ITチームは、互換性と最適なパフォーマンスを確保するために、このような変更に常に対応しなければなりません。また、複数の ISP が各サービス事業者を介在するため、ネットワークパフォーマンスにばらつきが生じ、遅延やパケット損失などの問題がネットワークチェーンのどのポイントからも発生する可能性があります。

これらの課題に立ち向かうために、ITチームはネットワークインフラ全体にわたってエンドツーエンドで可視化できるモニタリングツール、診断ツールを必要としています。

Cisco ThousandEyesのご紹介

Cisco ThousandEyesは、ネットワークインフラ全体のパフォーマンスを可視化するために設計された、最先端のネットワーク・インテリジェンス・プラットフォームです。Cisco ThousandEyesはエンドツーエンドの監視と診断を行うことで、これまでにない精度で問題を特定し、複雑なネットワーク課題へトラブルシューティングが可能になります。

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出典:デジタル体験アシュアランス (Digital Experience Assurance) (thousandeyes.com)

このプラットフォームは、世界中にまたがるグローバルネットワークから計測に適したポイントを活用して、システム内部から外部サービスに至るまで、各サービス事業者のネットワークの健全性とパフォーマンスを継続的に監視します。この全体的なアプローチにより、ITエンジニアはネットワークチェーンのどこで問題が発生しても、ボトルネック、遅延、または障害を特定することができます。Cisco ThousandEyesは、サードパーティ・サービスのパフォーマンスに関する詳細な洞察を提供することで、企業がサービス事業者に説明責任を負わせ、シームレスなユーザーエクスペリエンスを確保するのに役立ちます。

Cisco ThousandEyesの直感的なダッシュボードと強力な分析機能により、ITチームはネットワークパフォーマンスをプロアクティブに管理し、ダウンタイムを減らし、ユーザーの利用体験を向上させることができます。
Cisco ThousandEyesをネットワーク管理に組み込むことで運用効率を高め、ビジネスが求める高水準のITサービスを維持することができます。

Cisco ThousandEyesプラットフォームの概要

Cisco ThousandEyesは、監視と診断に対する多層的なアプローチによって、ネットワークパフォーマンスの見える化と洞察を提供してくれます。その中核となるアーキテクチャは、①クラウドエージェント、②エンタープライズエージェント、③エンドポイントエージェント、およびそれらを含むグローバルにまたがる計測ポイントのネットワークで構成されています。これらのエージェントは、さまざまな場所やデバイスから、ネットワークパフォーマンス、アプリケーション配信、ユーザー体験に関するデータを継続的に収集します。

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出典:Enterprise Agents (thousandeyes.com)

①クラウドエージェントは世界中のデータセンターに配置され、インターネットとクラウドサービスのパフォーマンスに関する幅広い視点を提供します。②エンタープライズエージェントは、組織のネットワーク内に配置され、内部ネットワークのパフォーマンスと外部サービスへの接続性に関する詳細な洞察を提供します。③エンドポイントエージェントは、ユーザーのデバイスにインストールし、ユーザーが実際に体験している状況ととアプリケーションのパフォーマンスに関するリアルタイムデータを取得します。

収集されたデータは、Cisco ThousandEyesのクラウド上にあるプラットフォームで処理され、高度な分析と機械学習を使用してパターンを特定し異常を検出、問題の根本原因を突き止めます。このプラットフォームの直感的なダッシュボードとデータの視覚化により、ITチームは、パフォーマンスの問題が内部ネットワークに起因するものであれ、外部のサービス事業者に起因するものであれ、迅速に理解し対処することができます。

Platform

出典:Platform | ThousandEyes Digital Experience Assurance(thousandeyes.com)

 

実績の例 – 自動車メーカー

先日、財務部門の責任者の方が社内のWi-Fiの遅さと不安定さに不満を言われていました。事業はグローバルに展開しており、世界各国との時差をまたぐリアルタイムのコミュニケーションや、シームレスな接続およびデータ利用を常日頃からされています。

ビデオ会議での遅延および中断が頻繁に発生し、それが意思決定プロセスの遅れにも繋がっていると、お客様は指摘されていました。クラウドベースのアプリケーションや大容量ファイルへのアクセスも以前に比べ時間がかかるようになり、利用が面倒に感じるようになったとも言われていました。継続する不安定な接続性の問題は、お客様にとって個人的にフラストレーションを感じるだけではなく、支社の事業運営に影響を与える恐れもあり、解決が急務であることを浮き彫りにしました。

NTT Com DD社内で様々なソリューションを総合的に評価した結果、必要要件を満たす機能、コスト効率、ハードウェアが追加不要という大きなメリットから、Cisco ThousandEyesを採用することになりました。Cisco
ThousandEyes
は、ネットワークパフォーマンス、アプリケーションの可用性、そしてユーザー体験のエンドツーエンドでの可視化という、一連の機能で際立った存在でした。この機能は非常に重要で、経営陣の不満という短期的な問題を解決できるだけでなく、将来起こりうる問題をエンドユーザーに影響を与える前にプロアクティブに検出し、対処することが可能になったからです。

solve the problem

Cisco ThousandEyesはクラウド上で動くアーキテクチャであるため、高額なハードウェアの投資が不要なことも大きな決め手となりました。これにより導入時間が短縮され、物理的なインフラの追加・維持に伴う管理の手間やコストも抑えることができました。クラウドベースのソリューションを活用できるということは、ハードウェアの制約を受けることなく、必要に応じてモニタリング機能を拡張することもできます。

最終的にお客様は、エンタープライズエージェントとクラウドエージェントの両方を導入することに決め、Cisco ThousandEyesが異なる視点から複数の種類のテストを実行できるようにしました。これにより、問題が自社環境で発生しているのか、SaaSアプリケーション・プロバイダから発生しているのかが判別可能になりました。
Cisco ThousandEyesのダッシュボードとレポート機能を活用することで、詳細なテストデータをわかりやすく表示することができ、今では効果的な運用とトラブルシューティングが可能となりました。

まとめ

新しいテクノロジーの導入や、ネットワークの一部をSaaSなどのサード・パーティにアウトソースしコスト削減することによって、IT管理者は、進化し続けるネットワークの監視と問題解決に苦労しています。Cisco
ThousandEyesを使用することで、IT管理者は一つの画面で複数のレイヤーにまたがるエンドツーエンドの接続を監視し問題解決することができます。
Cisco ThousandEyesの軽量なソフトウェアベースのエージェントとクラウド管理プラットフォームは、少ない投資でソリューションを稼働させることができ、新たなハードウェアを追加する必要もありません。Cisco ThousandEyesの導入は、エンドユーザーのデジタル体験が保証されるだけでなく、IT管理者を長時間のトラブルシューティングから解放し、他の業務への時間を確保することにも繋がります。

Cisco ThousandEyesがお客様にどのようなメリットをもたらすことができるかにつきましては、弊社営業もしくはこちらよりお問い合わせください。

 

 

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