2025年6月からスタートした「空間DX月間」。NTT Com DDでは、“働く空間のデジタル変革”をテーマに、実際に体験できるイベントを開催しました。今回はその体験会の様子と、空間DXやスマートオフィスの考え方、ABW(業務に応じて空間やエリアを選ぶ働き方=Activity Based Working)による働き方改革についてご紹介します。
目次
空間DXってなに?|スマートオフィスの定義と目的
空間DX(Digital Transformation)とは、オフィスなどの物理的な空間にデジタル技術を組み合わせて、働き方や空間の使い方をより快適かつ効率的に変革する取り組みです。
たとえば、センサーやカメラで会議室の使用状況を把握して、使っていない部屋は自動で省エネモードに。温度や湿度、空気質などの環境データをリアルタイムで取得・分析して、照明や音響を自動で調整することで、働く人にとってベストな空間をつくることができます。
スマートオフィスの具体例
• センサーやカメラで会議室の利用状況を把握し、省エネモードを自動制御
• 温度・湿度・空気質などの環境データをリアルタイムで取得・分析
• 照明や音響を自動調整し、最適なワークスペースを提供
ABW(Activity Based Working)による柔軟な働き方
さらに、ABWという考え方もポイント。これは、業務内容に合わせて働く場所を自由に選べるスタイルで、集中したいときは静かなスペース、チームで話し合いたいときはオープンなエリアなど、用途に合わせて空間を選べる柔軟な働き方です。ABWとは、業務内容に応じて働く場所を自由に選べるスタイルです。
• 集中作業には静かなスペース
• チームミーティングにはオープンエリア
• 目的に応じた空間選択が可能
この考え方は、単なるフリーアドレスではなく、働き方そのものを見直す重要な要素です。
空間DX体験会の様子|Cisco製品による最新技術の活用
田町オフィスのワーキングラウンジでCiscoからゲストを招き体験会が開催されました。テーマは「そもそも空間DXって何?」。参加者は、Cisco DevicesやCisco Spacesを使った最新の空間可視化・制御技術を実際に体験しました。
たとえば、会議室の利用状況をリアルタイムで見たり、カメラのフレームや各種設定方法など、デバイスを単なるプロジェクターとして使いがちだった私たちにとって新鮮な学びも多く、「こんなことまでできるんだ!」「次は実践で試してみよう!」と強く思ったひと時でした。
体験会では、Cisco最新ヘッドセット争奪クイズ大会も行われました。クイズは体験会で学んだことを復習する内容で、知識とスピードの勝負!!残念ながら私は負けてしまい、ヘッドセットを手に入れることはできませんでしたが、優勝者に使い心地を聞いてみました。
「会議の際に使用していますが、ノイズキャンセリング機能がついているため、声がクリアに聞こえ、さらに電池の残量をヘッドセットが教えてくれるので、充電を忘れることもない」とのこと。スムーズな業務のためには、デバイスの使い方を知ることも、定期的にリニューアルすることも大切ですよね。羨ましい!!
また、空間DXはIT部門だけでなく、総務・人事・経営層など、いろんな部門が一緒になって取り組むべきテーマだということも改めて感じました。空間は“使う人”によって価値が変わるからこそ、利用者目線での設計と運用がとても大事なんですね。

「プチプラリノベ」という社内の工夫
今回の空間DX月間では、社内の働く環境をちょっとした工夫で快適にする「プチプラリノベ」も実施されています。これは、ABWの考え方をベースに、スタンドやホワイトボード、フェイクグリーンなどを組み合わせて、気軽に空間をリフレッシュできる取り組みです。
例えば、冷蔵庫とドリンク類を設置したネスプレッソコーナーでは、ちょっとした休憩時間に自然と雑談が生まれ、情報共有の場にもなっています。こうした“ちょい足し”のアイテムが、出社のモチベーションやチームのつながりを後押ししてくれるのを感じました。


まとめ|空間DXがもたらす働き方の未来
今回の体験会を通じて、スマートオフィスや空間DXが、働く環境をより快適に、そして効率的にしてくれることを実感しました。空間の使い方ひとつで、仕事の進み方や気持ちの切り替えがこんなにも変わるんだなと、改めて気づかされる時間でした。
働く空間にちょっとした工夫やテクノロジーを取り入れることで、毎日の業務がもっとスムーズに、もっと気持ちよく進められる。そんな可能性を感じられる体験でした。
今後もNTT Com DDでは、Cisco社・イトーキ社との連携を深めながら、空間の価値を最大限に引き出すソリューションを展開していきます。スマートオフィスや空間DXが、これからの働き方にどんな変化をもたらしてくれるのか、引き続き注目していきたいと思います。

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