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Wi-Fi 6E試してみた①:導入検討するなら、RF調査がおすすめ

Wi-Fi 6E試してみた①:導入検討するなら、RF調査がおすすめのイメージ

背景
COVID-19の5類感染症移行や働き方の変化に伴い、社内設備に関わる需要が変化してきています。そのような中、2021年以降で社内LANの更改を踏み止まっていたと想定される企業様、オフィス拡大または縮小、統合などによる移転を検討される企業様から、社内Wi-Fi設備のご相談が多くなってきております。
そういった企業様では、COVID-19前に導入したWi-Fi4(IEEE802.11n)、Wi-Fi5(IEEE802.11ac)規格のAccess Point(以下AP)から、今後対応端末が増えるWi-Fi6E(IEEE802.11ax 6GHz)に対応するAPの選定も視野に入れた検討が行われている状況です。

自宅の環境
Wi-Fi6E(6GHz)の恩恵は、Ch数にあり、2.4GHzや5GHzといった干渉しやすい周波数帯から解放される事にあります。
筆者のマンションでも、窓際における2.4GHz、5GHzの周波数帯は他の部屋で利用される電波も多くCh干渉が発生している状況でした。(図1)

図1:窓側の電波干渉状況

 

また、各家庭でWi-Fiが多く利用される時間においては、通信速度が不安定となる状況も発生しておりました。(図2)

図2:利用時間帯による通信速度(Wi-Fi6)

 

Wi-Fi 6E試してみた
背景に記述しましたように業務で携わっていることもあり、自宅にて家庭向けのWi-Fi6E(6GHz)対応APを導入し、試してみることにしました。
まず、窓際の電波干渉については、Wi-Fi6E対応APの設置は見受けられず、全くの干渉がないことが確認できました。(図3)

図3:Wi-Fi6E 6GHz帯

 

また、各家庭でWi-Fiが多く利用されている時間帯においても、安定した通信速度を確認することができました。(図4)

図4:利用時間帯による通信速度(Wi-Fi6E)

 

しかしながら、APから離れたエリアにおいては、Wi-Fi6E(6GHz)よりWi-Fi 6/6E(5GHz)の方が安定した通信ができることも確認できました。
電波特性に詳しい方は、お察し頂けると思いますが、電波の周波数が高くなるに連れ、直進性が高まる性質を持ち、周波数が低い電波より遮蔽物などの干渉を受ける事となります。
つまり、6GHz周波数帯の電波は、2.4Gや5Gとは異なった電波特性(RF特性)があり、APから電波の届く範囲も異なります。(図5)

図5:5G/6G のヒートマップ

 

まとめ
6GHzのRF特性は、2.4G、5GHzと異なる為、各SIerがこれまで保有する2.4G/5Gの経験・知見は使えません。
一般的に、Wi-Fi 6E(6GHz)の利用においては、既存のAPの数を1.5倍に配置するといったガイドラインが設けられておりますが、いまだ経験・知見の少ない状況においては、実際に6GHzの電波を発射し、電波測定を行う「Wi-Fiサーベイ」が必須となると考えています。

弊社では、Cisco CatalystやMeraki Solutionの導入実績と合わせて、業界スタンダードの6GHz対応測定器、持ち込みAPを利用した「Wi-Fiサイトサーベイサービス」を提供しております。2023年9月現在では、Wi-Fi6E(6GHz)に対応した端末は、少ない状況にありますが、今後のスタンダードを見据えたAP設置をご検討される場合は、是非弊社サービスをご検討頂ければ幸いです。

 

 

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